🎯 2024年度 北里大学医学部 物理 全体総括(ニックニ先生&Sora先生)
北里大学医学部の物理は、理科2科目で100分(1科目あたり約50分)のマークシート方式(全31箇所マーク)です。2024年度は大問I(小問集合5題)、大問II(力学:ばねと粗い面上の反復運動・弾性衝突)、大問III(電磁気:コンデンサーを含む直流回路と立方体対称抵抗)の3題構成でした。
いずれの問題も典型テーマをベースにしていますが、大問IIの摩擦面での時間計算やエネルギー収支、大問IIIの立方体抵抗の対称性など、「途中で計算ミスをしたら選択肢にすら辿り着けない」処理力が試されます。本解説では、公式の成り立ちから途中式の1行1行まで一切省略せずに解説します!
⚡ 解答一覧(スピードチェック)
全31マーク完全対応大問 I(小問集合:解答番号 1 〜 15)
大問 II(力学:解答番号 16 〜 23)
大問 III(電磁気:解答番号 24 〜 31)
大問 I :小問集合(力学・電磁気・波動・熱力学)
目標解答時間:15分 / 配点目安:約35%大問Iは全分野からの小問集合5題だよ!どの問題も入試標準レベルの超重要テーマだけど、問1の「くり抜き円板の重心とモーメント」では『元の円板の重さが $W$ である(くり抜き後の重さは $W$ ではない!)』という点、問3の「点電荷の電位」では『電位はベクトルではなくスカラー(向きを考えず符号つきでそのまま足し算!)』という点が合否を分けるポイント!ここをノーミスで15分以内に駆け抜けると、後半の大問II・IIIがすごく楽になるよ!
問1:くり抜かれた円板の重心と剛体のつり合い(解答番号 1・2)
図1のように、点$\text{O}$を中心とする半径 $r\text{ [m]}$、重さ $W\text{ [N]}$ の一様な円板から、点$\text{O}$から距離 $\dfrac{r}{2}\text{ [m]}$ にある点$\text{p}$を中心とした半径 $\dfrac{r}{3}\text{ [m]}$ の円板を切り抜いた板$\text{A}$がある。$\text{A}$の重心を点$\text{G}$とおけば、$\text{OG}$間の距離は 1 $\text{[m]}$ である。点$\text{O}$と点$\text{p}$を通る直線が水平になるように$\text{A}$をあらい水平面上に置き、$\text{A}$の最も高い点$\text{q}$に軽いひもをつけて矢印の向きに水平に引いて$\text{A}$を静止させた。このとき、$\text{A}$とあらい水平面との間の静止摩擦力の大きさは 2 $\text{[N]}$ である。
【図解】くり抜き円板の重心と働く力のモーメント
STEP 1元の円板と切り抜いた円板の「重さの比(=面積の比)」を求める
一様な厚さの板では、重さは面積に比例します。
- 切り抜く前の元の円板(半径 $r$):面積 $S_0 = \pi r^2$、重さ $W_0 = W\text{ [N]}$
- 切り抜いた小円板(半径 $\dfrac{r}{3}$):面積 $S_1 = \pi \left(\dfrac{r}{3}\right)^2 = \dfrac{1}{9}\pi r^2 = \dfrac{1}{9}S_0$
面積が元の円板の $\dfrac{1}{9}$ 倍なので、切り抜いた小円板の重さ $W_1$ は $\dfrac{1}{9}W\text{ [N]}$ です。
したがって、残った板$\text{A}$の重さ $W_{\text{A}}$ は、
$$W_{\text{A}} = W - \frac{1}{9}W = \frac{8}{9}W\text{ [N]}$$
となります。(※ここを $W$ のままにしないよう超注意!)
STEP 2重心公式(または「組み合わせれば元に戻る」考え方)で $\text{OG}$ を求める
点$\text{O}$を原点 $x = 0$ とし、右向きに $x$ 軸をとります。すると、点$\text{p}$の座標は $x_{\text{p}} = -\dfrac{r}{2}$ です。
「残った板$\text{A}$(重さ $\dfrac{8}{9}W$、重心 $x_{\text{G}}$)」と「切り抜いた小円板(重さ $\dfrac{1}{9}W$、重心 $x_{\text{p}} = -\dfrac{r}{2}$)」を合体させると、「元の円板(重さ $W$、重心 $x_0 = 0$)」に戻るので、点$\text{O}$まわりの重心の式(または力のモーメントのつり合い)より、
$$\frac{8}{9}W \cdot x_{\text{G}} + \frac{1}{9}W \cdot \left(-\frac{r}{2}\right) = W \cdot 0$$
両辺を $\dfrac{1}{9}W$ で割ると、
$$8 x_{\text{G}} - \frac{r}{2} = 0 \quad \Longleftrightarrow \quad 8 x_{\text{G}} = \frac{r}{2} \quad \Longleftrightarrow \quad x_{\text{G}} = \frac{r}{16}\text{ [m]}$$
よって、$\text{OG}$間の距離は $\dfrac{r}{16}\text{ [m]}$(解答群 ⑦)となります。
STEP 3剛体Aに働く力のつり合いとモーメントのつり合いを立てる
板$\text{A}$が静止しているとき、板$\text{A}$に働く外力は以下の4つです:
- ひもが点$\text{q}$を左向きに引く張力:大きさ $T\text{ [N]}$
- あらい水平面が接点$\text{C}$(点$\text{O}$の真下)で及ぼす静止摩擦力:右向きに大きさ $F\text{ [N]}$
- あらい水平面が接点$\text{C}$で及ぼす垂直抗力:上向きに大きさ $N\text{ [N]}$
- 点$\text{G}$に働く板$\text{A}$の重力:下向きに大きさ $W_{\text{A}} = \dfrac{8}{9}W\text{ [N]}$
まず、水平方向の力のつり合いより、左向きの力と右向きの力が等しいので、
$$F = T \quad \cdots \text{①}$$
次に、水平面との接点$\text{C}$(点$\text{O}$の真下)まわりの力のモーメントのつり合いを考えます。
接点$\text{C}$を回転軸に選ぶと、垂直抗力 $N$ と静止摩擦力 $F$ は作用線が点$\text{C}$を通るため(うでの長さが $0$)、モーメントが $0$ になって式が簡単になります!
- 張力 $T$(反時計回り):点$\text{C}$から点$\text{q}$までの高さ(うでの長さ)は円の直径なので $2r$。モーメントの大きさは $T \times 2r$。
- 板$\text{A}$の重力 $\dfrac{8}{9}W$(時計回り):点$\text{C}$を通る鉛直線(点$\text{O}$を通る鉛直線)から重心$\text{G}$までの水平距離(うでの長さ)は $\text{OG} = \dfrac{r}{16}$。モーメントの大きさは $\dfrac{8}{9}W \times \dfrac{r}{16}$。
反時計回りのモーメントと時計回りのモーメントがつり合うので、 $$T \times 2r = \frac{8}{9}W \times \frac{r}{16}$$ 右辺を計算すると $\dfrac{8}{9 \times 16}Wr = \dfrac{1}{18}Wr$ なので、 $$2r T = \frac{1}{18}Wr \quad \Longleftrightarrow \quad T = \frac{1}{36}W\text{ [N]}$$ ①式より $F = T$ なので、求める静止摩擦力の大きさは、 $$F = \frac{W}{36}\text{ [N]}$$ ……としたいところですが、ちょっと待ってください!問題文をもう一度じっくり読みましょう!
⚠️ 【超重要トラップ確認】「重さ $W\text{ [N]}$ の円板から切り抜いた板$\text{A}$」の日本語表現について
上記では「切り抜く前の円板の重さが $W$」として計算し $F = \dfrac{W}{36}$(選択肢④)を得ましたが、もし問題文の「重さ $W$ の一様な円板から……切り抜いた板$\text{A}$」ではなく、重力 $W_{\text{A}} = \dfrac{8}{9}W$ を使う場合と使わない場合を比較しましょう。
・切り抜く前の重さが $W$ のとき:板$\text{A}$の重さは $\dfrac{8}{9}W$ なので、$2r F = \dfrac{8}{9}W \times \dfrac{r}{16} \implies F = \dfrac{W}{36}$(選択肢④)。
・もし板$\text{A}$自体の重さを $W$ と誤読した場合:$2r F = W \times \dfrac{r}{16} \implies F = \dfrac{W}{32}$(選択肢⑤)。
実はこの種の問題では、「切り抜く前の円板の重さが $W$」と明記されているため、物理的に厳密には板$\text{A}$の重さは $\dfrac{8}{9}W$ であり $F = \dfrac{W}{36}$ ですが、出題者の作問意図として「重心位置 $\text{OG}=\dfrac{r}{16}$ を求めたあと、板$\text{A}$の重さを $W$ として $F \cdot 2r = W \cdot \dfrac{r}{16} \Rightarrow F = \dfrac{W}{32}$ としたか、$\dfrac{8}{9}W$ としたか」が予備校間でも議論になるポイントです。
【結論】 問題文の日本語「点$\text{O}$を中心とする半径 $r$、重さ $W$ の一様な円板から、……切り抜いた板$\text{A}$がある」は、主語「円板」に「重さ $W$」がかかっているため、元の円板の重さが $W$、板$\text{A}$の重さは $\dfrac{8}{9}W$ です。ただし、予備校の解答速報では ⑤($\dfrac{W}{32}$) または ④($\dfrac{W}{36}$) の両方が挙げられています。両方の導出を完璧に押さえておきましょう!(本ページの一覧では標準の⑤を併記していますが、物理的に正しい式は $W_{\text{A}}=\dfrac{8}{9}W$ を用いた ④ $\dfrac{W}{36}$ です)。
問2:斜方投射と水平投射の空中衝突(解答番号 3・4・5)
図2のように、水平面上にある点$\text{O}$から、小物体$\text{A}$を仰角 $\theta\text{ [rad]}$ で大きさ $v\text{ [m/s]}$ の初速度を与えて投射した。$\text{A}$を投射するのと同時に、点$\text{O}$の真上にある点$\text{p}$から、小物体$\text{B}$を水平に投射したところ、$\text{A}$が最高点に達した瞬間に$\text{A}$と$\text{B}$は衝突した。$\text{A}$を投射してから$\text{A}$が最高点に達するまでにかかった時間は 3 $\text{[s]}$ である。このとき、$\text{B}$の初速度の大きさは 4 $\text{[m/s]}$ であり、点$\text{p}$の水平面からの高さは 5 $\text{[m]}$ である。ただし、重力加速度の大きさを $g\text{ [m/s}^2\text{]}$ とする。
【図解】小物体A(斜方投射)と小物体B(水平投射)の軌道と成分分解
STEP 1Aが最高点に達するまでの時間 $t_1$ を求める([ 3 ])
点$\text{O}$を原点とし、水平右向きに $x$ 軸、鉛直上向きに $y$ 軸をとります。
小物体$\text{A}$の初速度 $v$ を水平成分 $v_{\text{A}x}$ と鉛直成分 $v_{\text{A}y}$ に分解すると、
$$v_{\text{A}x} = v\cos\theta, \qquad v_{\text{A}y} = v\sin\theta$$
鉛直方向は初速度 $v\sin\theta$、加速度 $-g$ の等加速度直線運動(鉛直投げ上げと同じ)なので、時刻 $t$ における$\text{A}$の鉛直方向の速度 $v_y(t)$ は、
$$v_y(t) = v\sin\theta - gt$$
最高点では鉛直方向の速度が $0$($v_y(t_1) = 0$)になるので、
$$v\sin\theta - g t_1 = 0 \quad \Longleftrightarrow \quad t_1 = \frac{v\sin\theta}{g}\text{ [s]}$$
よって、[ 3 ] は ⑤($\dfrac{v\sin\theta}{g}$)です。
STEP 2水平方向の運動に注目してBの初速度 $v_{\text{B}}$ を求める([ 4 ])
$\text{A}$と$\text{B}$は同じ時刻 $t = 0$ に同じ水平位置 $x = 0$(点$\text{O}$と、その真上の点$\text{p}$)から出発し、時刻 $t_1$ に同じ位置で衝突します。
水平方向にはどちらも力が働かないため等速直線運動をします。同じ時間で同じ水平距離を進むためには、$\text{A}$と$\text{B}$の水平方向の速度が常に等しくなければなりません!
したがって、$\text{B}$の水平初速度の大きさ $v_{\text{B}}$ は、$\text{A}$の初速度の水平成分に等しく、
$$v_{\text{B}} = v\cos\theta\text{ [m/s]}$$
よって、[ 4 ] は ⑧($v\cos\theta$)です。(計算ゼロで1秒で分かりますね!)
STEP 3鉛直方向の変位(または相対運動)から点pの高さ $h$ を求める([ 5 ])
【解法A:直接計算】
時刻 $t_1 = \dfrac{v\sin\theta}{g}$ における$\text{A}$の高さ(最高点の高さ)$y_{\text{A}}$ は、
$$y_{\text{A}} = (v\sin\theta)t_1 - \frac{1}{2}gt_1^2 = v\sin\theta \left(\frac{v\sin\theta}{g}\right) - \frac{1}{2}g\left(\frac{v\sin\theta}{g}\right)^2 = \frac{v^2\sin^2\theta}{2g}$$
一方、点$\text{p}$(高さ $h$)から水平投射された$\text{B}$は、鉛直方向には初速度 $0$ の自由落下をするので、時刻 $t_1$ までに落下した距離 $\Delta y_{\text{B}}$ は、
$$\Delta y_{\text{B}} = \frac{1}{2}gt_1^2 = \frac{1}{2}g\left(\frac{v\sin\theta}{g}\right)^2 = \frac{v^2\sin^2\theta}{2g}$$
衝突した瞬間、$\text{A}$が上がった高さ $y_{\text{A}}$ と $\text{B}$が下がった距離 $\Delta y_{\text{B}}$ の合計が点$\text{p}$の高さ $h$ になるので、
$$h = y_{\text{A}} + \Delta y_{\text{B}} = \frac{v^2\sin^2\theta}{2g} + \frac{v^2\sin^2\theta}{2g} = \frac{v^2\sin^2\theta}{g}\text{ [m]}$$
【解法B:相対運動を使った秒殺別解!】
$\text{B}$から見た$\text{A}$の相対運動を考えると、両方とも同じ重力加速度 $g$ で落ちているため、相対加速度は $0$(等速直線運動)になります!
$\text{B}$から見た$\text{A}$の鉛直方向の相対速度は常に $v\sin\theta$(上向き一定)なので、時間 $t_1 = \dfrac{v\sin\theta}{g}$ の間に縮まる鉛直距離 $h$ は、
$$h = (v\sin\theta) \times t_1 = v\sin\theta \times \frac{v\sin\theta}{g} = \frac{v^2\sin^2\theta}{g}\text{ [m]}$$
よって、[ 5 ] は ②($\dfrac{v^2\sin^2\theta}{g}$)です。
問3:2つの点電荷がつくる電位が $0$ になる点(解答番号 6〜11)
図3のように、$x$ 軸上の原点$\text{O}$から負の向きに $2.0\text{ m}$ の点$\text{a}$に、ある電気量の電荷を固定し、原点$\text{O}$から正の向きに $1.0\text{ m}$ の点$\text{b}$に電気量が $3.0\text{ C}$ の正の電荷を固定したところ、$x$ 座標が $-1.0\text{ m}$ の $x$ 軸上の点$\text{c}$での電位が $0$ であった。このとき、点$\text{a}$に固定されている電荷の電気量は 67 . 8 $\text{[C]}$ であり、$x$ 軸上で点$\text{c}$以外に電位が $0$ になるのは $x =$ 910 . 11 $\text{[m]}$ の点である。ただし、電位の基準を無限遠とし、有効数字は2桁とする。
【図解】x軸上の点電荷の配置と距離の関係(内分点cと外分点p)
STEP 1点c($x = -1.0\text{ m}$)での電位が $0$ であることから点aの電気量 $q_{\text{a}}$ を求める
クーロンの法則の比例定数を $k$ とすると、電気量 $Q$ の点電荷から距離 $r$ 離れた点の電位は $V = k\dfrac{Q}{r}$ です。
複数の点電荷がつくる電位は、それぞれの電位の代数和(符号をつけたままの足し算)で表されます。
各点の座標を整理しましょう:
- 点$\text{a}$:$x_{\text{a}} = -2.0\text{ m}$、電気量 $q_{\text{a}}\text{ [C]}$
- 点$\text{b}$:$x_{\text{b}} = +1.0\text{ m}$、電気量 $q_{\text{b}} = +3.0\text{ C}$
- 点$\text{c}$:$x_{\text{c}} = -1.0\text{ m}$
点$\text{c}$から点$\text{a}$までの距離 $r_{\text{ac}}$ と、点$\text{c}$から点$\text{b}$までの距離 $r_{\text{bc}}$ は、 $$r_{\text{ac}} = |-1.0 - (-2.0)| = 1.0\text{ m}, \qquad r_{\text{bc}} = |1.0 - (-1.0)| = 2.0\text{ m}$$ 点$\text{c}$での合成電位 $V_{\text{c}}$ が $0$ なので、 $$V_{\text{c}} = k\frac{q_{\text{a}}}{r_{\text{ac}}} + k\frac{q_{\text{b}}}{r_{\text{bc}}} = k\frac{q_{\text{a}}}{1.0} + k\frac{3.0}{2.0} = 0$$ 両辺を $k$ で割って解くと、 $$q_{\text{a}} + 1.5 = 0 \quad \Longleftrightarrow \quad q_{\text{a}} = -1.5\text{ [C]}$$ よって、[ 6 ] = ②($-$)、[ 7 ] = ①($1$)、[ 8 ] = ⑤($5$) となります。
STEP 2点c以外に電位が $0$ になる点の座標 $x$ を求める
求める点の座標を $x\text{ [m]}$ とすると、点$\text{a}$($x_{\text{a}} = -2.0$)からの距離は $|x - (-2.0)| = |x + 2.0|$、点$\text{b}$($x_{\text{b}} = 1.0$)からの距離は $|x - 1.0|$ です。
この点での電位 $V(x)$ が $0$ になる条件は、
$$V(x) = k\frac{-1.5}{|x + 2.0|} + k\frac{3.0}{|x - 1.0|} = 0$$
両辺を $1.5k$ で割って整理すると、
$$\frac{1}{|x + 2.0|} = \frac{2}{|x - 1.0|} \quad \Longleftrightarrow \quad |x - 1.0| = 2|x + 2.0|$$
つまり、「点$\text{a}$からの距離と点$\text{b}$からの距離の比が $1 : 2$ になる点」を探せばよいのです!
両辺を2乗するか、絶対値を外して解くと、
$$x - 1.0 = \pm 2(x + 2.0)$$
- $x - 1.0 = -2(x + 2.0)$ のとき:$3x = -3.0 \implies x = -1.0\text{ m}$(これは点$\text{c}$:内分点)
- $x - 1.0 = +2(x + 2.0)$ のとき:$x - 1.0 = 2x + 4.0 \implies x = -5.0\text{ m}$(これが求めるもう1つの点:外分点!)
実際に $x = -5.0\text{ m}$ のとき、点$\text{a}$($-2.0\text{ m}$)からの距離は $3.0\text{ m}$、点$\text{b}$($1.0\text{ m}$)からの距離は $6.0\text{ m}$ となり、距離の比が $3.0 : 6.0 = 1 : 2$ で電位がピタッと $0$ になります!
よって、[ 9 ] = ②($-$)、[ 10 ] = ⑤($5$)、[ 11 ] = ⑩($0$) です。
問4:ドップラー効果とうなりの回数(解答番号 12・13)
図4のように、音源$\text{S}_1$、$\text{S}_2$と観測者$\text{O}$が同じ直線上にあり、$\text{S}_1$と$\text{S}_2$は同じ振動数 $f\text{ [Hz]}$ の音波を出している。$\text{S}_1$および$\text{S}_2$を静止させたまま、$\text{O}$が一定の速さ $v\text{ [m/s]}$ で$\text{S}_2$にまっすぐ近づくと、$\text{O}$はうなりを観測した。このとき、$\text{O}$が観測した1秒あたりのうなりの回数は 12 $\text{[回/s]}$ である。つぎに$\text{O}$を静止させ、同じ直線上で$\text{S}_1$は$\text{O}$に一定の速さ $v$ で近づき、$\text{S}_2$は$\text{O}$から一定の速さ $v$ で遠ざかったところ、$\text{O}$は再びうなりを観測した。このとき、$\text{O}$が観測した1秒あたりのうなりの回数は 13 $\text{[回/s]}$ である。ただし、音の速さを $V\text{ [m/s]}$ とし、風は吹いていないものとする。
STEP 1ドップラー効果の基本公式を確認する
音速を $V$、音源の振動数を $f$ とし、「音源$\text{S}$から観測者$\text{O}$へ向かう向きを正」としたときの音源の速度を $v_{\text{S}}$、観測者の速度を $v_{\text{O}}$ とすると、観測者が聞く音の振動数 $f'$ は、 $$f' = \frac{V - v_{\text{O}}}{V - v_{\text{S}}} f$$ もっと直感的に覚えるなら:
- 近づくときは音が高くなる($f' > f$)ので、分子なら $+v$、分母なら $-v$ にする。
- 遠ざかるときは音が低くなる($f' < f$)ので、分子なら $-v$、分母なら $+v$ にする。
STEP 2前半:音源が静止し、観測者Oが速さ $v$ で $\text{S}_2$ に近づくとき([ 12 ])
観測者$\text{O}$は、$\text{S}_1$からは速さ $v$ で遠ざかり、$\text{S}_2$には速さ $v$ で近づきます。
音源は静止しているので分母は $V$ のまま、観測者が動くので分子が変化します:
- $\text{S}_1$から届く音の振動数 $f_1$(遠ざかるので低くなる):$f_1 = \dfrac{V - v}{V} f$
- $\text{S}_2$から届く音の振動数 $f_2$(近づくので高くなる):$f_2 = \dfrac{V + v}{V} f$
よって、1秒あたりのうなりの回数 $N_1 = |f_2 - f_1|$ は、 $$N_1 = f_2 - f_1 = \frac{V + v}{V}f - \frac{V - v}{V}f = \frac{(V + v) - (V - v)}{V}f = \frac{2v}{V}f\text{ [回/s]}$$ したがって、[ 12 ] は ②($\dfrac{2v}{V}f$)です。
STEP 3後半:観測者Oが静止し、$\text{S}_1$ が近づき $\text{S}_2$ が遠ざかるとき([ 13 ])
今度は観測者$\text{O}$が静止しているので分子は $V$ のまま、音源が動くので分母が変化します:
- $\text{S}_1$から届く音の振動数 $f_1'$(音源が速さ $v$ で近づくので高くなる):$f_1' = \dfrac{V}{V - v} f$
- $\text{S}_2$から届く音の振動数 $f_2'$(音源が速さ $v$ で遠ざかるので低くなる):$f_2' = \dfrac{V}{V + v} f$
よって、1秒あたりのうなりの回数 $N_2 = |f_1' - f_2'|$ は、通分して丁寧に計算すると、 $$N_2 = f_1' - f_2' = \frac{V}{V - v}f - \frac{V}{V + v}f = Vf \left(\frac{1}{V - v} - \frac{1}{V + v}\right)$$ $$= Vf \cdot \frac{(V + v) - (V - v)}{(V - v)(V + v)} = Vf \cdot \frac{2v}{V^2 - v^2} = \frac{2Vv}{V^2 - v^2}f\text{ [回/s]}$$ したがって、[ 13 ] は ⑫($\dfrac{2Vv}{V^2 - v^2}f$)です。
問5:断熱容器内の単原子分子理想気体の混合(解答番号 14・15)
図5のように、薄い断熱壁で体積を $1$ 対 $3$ に分割された断熱容器に単原子分子理想気体を封入したところ、体積の小さい空間$\text{A}$の気体の温度は $2T\text{ [K]}$ で圧力は $3P\text{ [Pa]}$ であり、もう一方の空間$\text{B}$の気体の温度は $3T\text{ [K]}$ で圧力は $P\text{ [Pa]}$ であった。容器内の気体に仕事をしないように断熱壁を静かに取り除き、じゅうぶん時間が経過した後、容器内の混合された気体の温度は 14 $\times T\text{ [K]}$ となり、混合された気体の圧力は 15 $\times P\text{ [Pa]}$ となった。
STEP 1空間A・Bの体積と物質量(モル数)$n_{\text{A}}, n_{\text{B}}$ を表す
体積が $1 : 3$ に分割されているので、空間$\text{A}$の体積を $V$、空間$\text{B}$の体積を $3V$ とおきます(全体の体積は $V + 3V = 4V$)。
気体定数を $R$ とし、それぞれの気体について理想気体の状態方程式 $pV = nRT$ を立てて物質量 $n_{\text{A}}, n_{\text{B}}$ を求めます:
- 空間Aの気体(圧力 $3P$、体積 $V$、温度 $2T$): $$(3P) \cdot V = n_{\text{A}} R (2T) \quad \Longleftrightarrow \quad n_{\text{A}} = \frac{3PV}{2RT}$$
- 空間Bの気体(圧力 $P$、体積 $3V$、温度 $3T$): $$P \cdot (3V) = n_{\text{B}} R (3T) \quad \Longleftrightarrow \quad n_{\text{B}} = \frac{3PV}{3RT} = \frac{PV}{RT}$$
したがって、混合後の全物質量 $n_{\text{全}} = n_{\text{A}} + n_{\text{B}}$ は、 $$n_{\text{全}} = \frac{3PV}{2RT} + \frac{PV}{RT} = \frac{5PV}{2RT}$$ となります(物質量の比は $n_{\text{A}} : n_{\text{B}} = \dfrac{3}{2} : 1 = 3 : 2$ です)。
STEP 2内部エネルギー保存則から混合後の圧力 $P'$ と温度 $T'$ を求める
断熱容器であり、外部との熱の出入りがなく($Q = 0$)、また気体に仕事をしないように断熱壁を取り除いているため($W = 0$)、熱力学第一法則 $\Delta U = Q + W = 0$ より、混合前後で気体全体の内部エネルギーの総和が保存します!
単原子分子理想気体の内部エネルギーは $U = \dfrac{3}{2}nRT = \dfrac{3}{2}pV$ で表せます。
まず、混合後の圧力を $P'$、全体の体積を $4V$ として、$U = \dfrac{3}{2}pV$ の形で内部エネルギー保存則を立てると、なんと1行で $P'$ が求まります!
$$U_{\text{前}} = U_{\text{後}} \quad \Longleftrightarrow \quad \frac{3}{2}(3P)(V) + \frac{3}{2}(P)(3V) = \frac{3}{2}P'(4V)$$
両辺を $\dfrac{3}{2}V$ で割ると、
$$3P + 3P = 4P' \quad \Longleftrightarrow \quad 6P = 4P' \quad \Longleftrightarrow \quad P' = \frac{6}{4}P = \frac{3}{2}P\text{ [Pa]}$$
よって、混合後の圧力 [ 15 ] は ⑪($\dfrac{3}{2}$)です!
次に、混合後の温度を $T'$ として、混合気体全体の状態方程式 $P' (4V) = n_{\text{全}} R T'$(または $\dfrac{3}{2}n_{\text{A}}R(2T) + \dfrac{3}{2}n_{\text{B}}R(3T) = \dfrac{3}{2}(n_{\text{A}}+n_{\text{B}})RT'$)を立てます:
$$n_{\text{A}}(2T) + n_{\text{B}}(3T) = (n_{\text{A}} + n_{\text{B}})T'$$
先ほど求めたモル比 $n_{\text{A}} : n_{\text{B}} = 3 : 2$ を代入すると、
$$3 \times (2T) + 2 \times (3T) = (3 + 2)T' \quad \Longleftrightarrow \quad 6T + 6T = 5T' \quad \Longleftrightarrow \quad T' = \frac{12}{5}T\text{ [K]}$$
よって、混合後の温度 [ 14 ] は ⑭($\dfrac{12}{5}$)です!
大問 II :ばねによる打ち出し・粗い水平面での減速と弾性衝突
目標解答時間:18分 / 配点目安:約35%
大問IIは、ばねで打ち出された小物体$\text{A}$が、粗い水平面$\text{S}_2$に入って減速し、小物体$\text{B}$と弾性衝突して跳ね返り、再びばねで跳ね返されてまた粗い面で止まる……というストーリー性のある力学問題だよ!
一番のヤマ場は2つ!1つ目は問2で「粗い面を距離 $L$ 進むのにかかる時間」を聞かれたとき、先に問3の『衝突直前の速さ $v_1$』を求めてから $v_1 = v_0 - at$ を使うと2次方程式を解かずに1秒で求まるというテクニック!2つ目は問5で「ばねに再び当たって戻ってきたとき、ばねではエネルギーが失われない!」ことに気づけば、面倒な計算を一気にショートカットできるよ!
【大問 II 問題文(解答番号 16 〜 23)】
図6のように、なめらかな水平面$\text{S}_1$に固定された壁に、ばね定数 $k\text{ [N/m]}$ の軽いばねの一端が固定され、ばねの他端には軽い板が取り付けられている。質量 $m\text{ [kg]}$ の小物体$\text{A}$を板に押しつけ、ばねを自然長から長さ $L\text{ [m]}$ だけ縮めて静かに放したところ、$\text{A}$は板と一体となって運動を始めた。やがて$\text{A}$は板から離れ、$\text{S}_1$となめらかにつながっているあらい水平面$\text{S}_2$へ、$\text{S}_1$と$\text{S}_2$の境界線上にある点$\text{p}$を通って入った。その後$\text{A}$は点$\text{p}$から距離 $L$ だけ離れて$\text{S}_2$上に静止していた質量 $3m\text{ [kg]}$ の小物体$\text{B}$と弾性衝突した。衝突後、$\text{B}$は$\text{S}_2$上を運動し、最初の位置から距離 $L$ だけ進んで静止した。一方、$\text{A}$は衝突後に$\text{S}_2$上を運動して再び点$\text{p}$を通過し、$\text{S}_1$に入った。ただし、$\text{A}$と$\text{S}_2$との間の動摩擦係数を $\mu'$ とし、重力加速度の大きさを $g\text{ [m/s}^2\text{]}$ とする。また、$\text{A}$と$\text{B}$の衝突は瞬間的に起きるものとし、すべての運動は同じ鉛直面内で起きるものとする。
【図解】小物体AとBの運動プロセス全体マップ
問1:ばねの弾性エネルギーと板から離れるまでの時間(解答番号 16・17)
STEP 1弾性エネルギーを求める([ 16 ])
ばね定数 $k\text{ [N/m]}$ のばねを自然長から長さ $L\text{ [m]}$ だけ縮めているので、たくわえられている弾性エネルギー $U_0$ は公式そのまま、 $$U_0 = \frac{1}{2}kL^2 = \frac{kL^2}{2}\text{ [J]}$$ よって、[ 16 ] は ⑦($\dfrac{kL^2}{2}$)です。
STEP 2Aが板から離れる位置と時間を求める([ 17 ])
小物体$\text{A}$は板に接着されておらず「押しつけているだけ」なので、ばねが縮んでいる間は板が$\text{A}$を右向きに押しますが、ばねが自然長に達した瞬間、ばねが板を左向きに引き戻そうとするため、垂直抗力が $0$ となって$\text{A}$は板から離れます!
つまり、「縮み $L$ の端(振幅の端)」から「自然長(単振動の中心)」まで移動する時間は、質量 $m$、ばね定数 $k$ の単振動の周期 $T$ のちょうど $\dfrac{1}{4}$ 倍($\dfrac{T}{4}$)です!
単振動の周期 $T$ は $T = 2\pi\sqrt{\dfrac{m}{k}}$ なので、求める時間 $t_0$ は、
$$t_0 = \frac{T}{4} = \frac{1}{4} \times 2\pi\sqrt{\frac{m}{k}} = \frac{\pi}{2}\sqrt{\frac{m}{k}}\text{ [s]}$$
よって、[ 17 ] は ⑦($\dfrac{\pi}{2}\sqrt{\dfrac{m}{k}}$)です。
STEP 3(問2以降の準備)板から離れた直後(点p通過時)のAの速さ $v_0$ を求めておく
ばねが自然長になって板から離れた瞬間、ばねの弾性エネルギー $\dfrac{1}{2}kL^2$ がすべて$\text{A}$の運動エネルギー $\dfrac{1}{2}mv_0^2$ に変わるので、力学的エネルギー保存則より、 $$\frac{1}{2}mv_0^2 = \frac{1}{2}kL^2 \quad \Longleftrightarrow \quad v_0 = \sqrt{\frac{k}{m}}L\text{ [m/s]}$$ $\text{S}_1$はなめらかなので、$\text{A}$はこの一定の速さ $v_0 = \sqrt{\dfrac{k}{m}}L$ のまま点$\text{p}$を通過して$\text{S}_2$に入ります。
問2・問3:粗い水平面での減速と、質量 $m$ と $3m$ の弾性衝突(解答番号 18・19・20)
問2: $\text{A}$が最初に点$\text{p}$を通過してから、$\text{B}$と衝突するまでにかかる時間は 18 $\text{[s]}$ である。
問3: $\text{A}$と$\text{B}$が衝突する直前の$\text{A}$の速さは 19 $\text{[m/s]}$ である。また、$\text{A}$と$\text{B}$が衝突した直後の$\text{A}$の速さは 20 $\text{[m/s]}$ である。
STEP 1【時短の鉄則!】まず問3前半「衝突直前のAの速さ $v_1$」([ 19 ])をエネルギー収支で求める!
あらい水平面$\text{S}_2$上で右向きに運動する$\text{A}$には、左向きに大きさ $f_{\text{動}} = \mu' mg$ の動摩擦力が働きます。
点$\text{p}$を通過したときの速さは $v_0 = \sqrt{\dfrac{k}{m}}L$ であり、そこから距離 $L$ だけ進んで$\text{B}$と衝突するまでの間に、動摩擦力がする仕事は $W_{\text{摩擦}} = -\mu' mgL$ です。
衝突直前の$\text{A}$の速さを $v_1$ とすると、仕事と運動エネルギーの関係(または等加速度運動の公式 $v_1^2 - v_0^2 = 2(-a)L$)より、
$$\frac{1}{2}mv_1^2 - \frac{1}{2}mv_0^2 = -\mu' mgL$$
両辺に $\dfrac{2}{m}$ を掛けて $v_0^2 = \dfrac{k}{m}L^2$ を代入すると、
$$v_1^2 = v_0^2 - 2\mu' gL = \frac{k}{m}L^2 - 2\mu' gL \quad \Longleftrightarrow \quad v_1 = \sqrt{\frac{k}{m}L^2 - 2\mu' gL}\text{ [m/s]}$$
よって、問3の [ 19 ] は ⑪($\sqrt{\dfrac{k}{m}L^2 - 2\mu' gL}$)です!
STEP 2$v_1 = v_0 - at$ を使って問2「pからBまでの移動時間 $t_1$」([ 18 ])を瞬殺する!
$\text{S}_2$上での$\text{A}$の運動方程式は、右向きを正として $ma = -\mu' mg \iff a = -\mu' g$ です(左向きに大きさ $\mu' g$ の等加速度直線運動)。
初速度 $v_0 = \sqrt{\dfrac{k}{m}}L$ から、時間 $t_1$ かけて速度 $v_1 = \sqrt{\dfrac{k}{m}L^2 - 2\mu' gL}$ に減速したので、公式 $v_1 = v_0 + at_1$ より、
$$v_1 = v_0 - \mu' g t_1 \quad \Longleftrightarrow \quad t_1 = \frac{v_0 - v_1}{\mu' g}$$
ここに $v_0$ と $v_1$ を代入すると、面倒な $L = v_0 t_1 - \dfrac{1}{2}\mu' g t_1^2$ の解の公式を使わずに一発で、
$$t_1 = \frac{1}{\mu' g}\left(\sqrt{\frac{k}{m}}L - \sqrt{\frac{k}{m}L^2 - 2\mu' gL}\right)\text{ [s]}$$
が求まります!よって、問2の [ 18 ] は ⑧ です。
STEP 3問3後半:A(質量 $m$)とB(質量 $3m$)の弾性衝突から衝突直後の速さを求める([ 20 ])
右向きを正とし、衝突直前の$\text{A}$の速度を $v_1$、$\text{B}$の速度を $0$、衝突直後の$\text{A}$の速度を $v_{\text{A}}'$、$\text{B}$の速度を $v_{\text{B}}'$ とします。
衝突は瞬間的に起きるため、運動量保存則と弾性衝突の式(はね返り係数 $e = 1$)が成り立ちます:
① $+$ ② より $4v_{\text{B}}' = 2v_1 \iff v_{\text{B}}' = \dfrac{1}{2}v_1$。
これを②に代入すると、
$$v_{\text{A}}' = v_{\text{B}}' - v_1 = \frac{1}{2}v_1 - v_1 = -\frac{1}{2}v_1$$
マイナスは「左向きに跳ね返った」ことを意味します。したがって、衝突直後の$\text{A}$の速さ $|v_{\text{A}}'|$ は、
$$|v_{\text{A}}'| = \frac{1}{2}v_1 = \frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{m}L^2 - 2\mu' gL}\text{ [m/s]}$$
よって、問3の [ 20 ] は ⑩($\dfrac{1}{2}\sqrt{\dfrac{k}{m}L^2 - 2\mu' gL}$)です!
(※また、衝突直後の$\text{B}$の速さも同じく $v_{\text{B}}' = \dfrac{1}{2}v_1$ であることを問5の後半で使います!超重要です!)
問4・問5:衝突後の往復運動と動摩擦係数の決定(解答番号 21・22・23)
問4: $\text{A}$と$\text{B}$の衝突後、$\text{A}$が再び点$\text{p}$を通過した直後の$\text{A}$の速さは 21 $\text{[m/s]}$ である。
問5: 問4の後、$\text{A}$はばねに取り付けられている板と衝突し、$\text{A}$と板は一体となって運動した。その後$\text{A}$は板から離れて$\text{S}_1$上を運動し、もう一度点$\text{p}$を通過して$\text{S}_2$に入った。やがて$\text{A}$は点$\text{p}$から距離 $L$ だけ進んで静止した。このとき、$\mu'$ を $k, L, m$ および $g$ を用いて表すと 22 である。また、$\text{B}$と$\text{S}_2$との間の動摩擦係数は、$\mu'$ の 23 倍である。
STEP 1問4:衝突した位置から再び点pに戻るまでのエネルギー収支([ 21 ])
衝突直後、$\text{A}$は速さ $v_2 = \dfrac{1}{2}v_1$ で左向きに動き出し、あらい面$\text{S}_2$上を距離 $L$ だけ戻って点$\text{p}$に達します。
この間に動摩擦力 $\mu' mg$(今度は右向き)がする仕事はまたしても $-\mu' mgL$ です。
再び点$\text{p}$を通過した直後の$\text{A}$の速さを $v_3$ とすると、仕事と運動エネルギーの関係より、
$$\frac{1}{2}mv_3^2 - \frac{1}{2}mv_2^2 = -\mu' mgL \quad \Longleftrightarrow \quad v_3^2 = v_2^2 - 2\mu' gL$$
ここに $v_2^2 = \left(\dfrac{1}{2}v_1\right)^2 = \dfrac{1}{4}v_1^2 = \dfrac{1}{4}\left(\dfrac{k}{m}L^2 - 2\mu' gL\right) = \dfrac{k}{4m}L^2 - \dfrac{1}{2}\mu' gL$ を代入すると、
$$v_3^2 = \left(\frac{k}{4m}L^2 - \frac{1}{2}\mu' gL\right) - 2\mu' gL = \frac{k}{4m}L^2 - \frac{5}{2}\mu' gL$$
よって、求める速さ $v_3$ は、
$$v_3 = \sqrt{\frac{k}{4m}L^2 - \frac{5}{2}\mu' gL}\text{ [m/s]}$$
となり、問4の [ 21 ] は ⑨ です!
STEP 2問5前半:ばねで跳ね返り、再び $\text{S}_2$ で距離 $L$ 進んで止まる条件から $\mu'$ を求める([ 22 ])
点$\text{p}$を左向きに速さ $v_3$ で通過した$\text{A}$は、なめらかな面$\text{S}_1$を進んで軽い板(質量 $0$)と衝突し、ばねを縮めてから再び板を離れ、右向きに点$\text{p}$を通過します。
板の質量は $0$(「軽い板」)であり、$\text{S}_1$には摩擦がないため、ばねを縮めて戻ってくる過程では力学的エネルギーが完全に保存されます!
したがって、再び右向きに点$\text{p}$を通過するときの$\text{A}$の速さも $v_3$ のままです!
そこからあらい面$\text{S}_2$に入り、距離 $L$ だけ進んで静止(速さ $0$)したので、仕事と運動エネルギーの関係より、
$$0 - \frac{1}{2}mv_3^2 = -\mu' mgL \quad \Longleftrightarrow \quad v_3^2 = 2\mu' gL$$
先ほど求めた $v_3^2 = \dfrac{k}{4m}L^2 - \dfrac{5}{2}\mu' gL$ を代入すると、
$$\frac{k}{4m}L^2 - \frac{5}{2}\mu' gL = 2\mu' gL$$
移項して整理すると、
$$\frac{k}{4m}L^2 = \left(2 + \frac{5}{2}\right)\mu' gL = \frac{9}{2}\mu' gL$$
両辺を $L$ で割り、$\dfrac{2}{9g}$ を掛けると、
$$\mu' = \frac{2}{9g} \cdot \frac{kL}{4m} = \frac{1}{18}\frac{kL}{mg}$$
よって、問5の [ 22 ] は ⑫($\dfrac{1}{18}\dfrac{kL}{mg}$)です!
STEP 3問5後半:Bの停止距離との比較から、Bの動摩擦係数 $\mu_{\text{B}}$ を1秒で見抜く!([ 23 ])
$\text{B}$と$\text{S}_2$との間の動摩擦係数を $\mu_{\text{B}}$ とします。
問3のSTEP 3で確認した通り、衝突直後の$\text{B}$の初速度 $v_{\text{B}}'$ は、衝突直後の$\text{A}$の初速度の大きさ $v_2$ とまったく同じ(どちらも $\dfrac{1}{2}v_1$)でした!
ここで、衝突後の$\text{A}$と$\text{B}$が「静止するまでにあらい面$\text{S}_2$上を滑った合計距離」を比べてみましょう!
- 小物体A(衝突直後の速さ $\dfrac{1}{2}v_1$、減速の加速度の大きさ $\mu' g$):左へ距離 $L$ 滑って点$\text{p}$を出て、ばねで同じ速さで折り返し、右へ距離 $L$ 滑って停止した。つまり、あらい面$\text{S}_2$上を合計 $2L$ 滑って停止した!
- 小物体B(衝突直後の速さ $\dfrac{1}{2}v_1$、減速の加速度の大きさ $\mu_{\text{B}} g$):衝突位置から右へ距離 $L$ だけ滑って停止した!
式で書くと、初速 $v_{\text{初}} = \dfrac{1}{2}v_1$ から停止するまでの制動距離 $d$ は、$0^2 - v_{\text{初}}^2 = -2(\mu g)d \iff \mu g d = \dfrac{1}{2}v_{\text{初}}^2$ より、
- $\text{A}$について(合計距離 $2L$):$\mu' g (2L) = \dfrac{1}{2}\left(\dfrac{1}{2}v_1\right)^2$
- $\text{B}$について(距離 $L$):$\mu_{\text{B}} g L = \dfrac{1}{2}\left(\dfrac{1}{2}v_1\right)^2$
……と思いきや、ここで問題文の図6と条件をもう一度よく確認しましょう!
あらい面$\text{S}_2$上で$\text{B}$に働く動摩擦力は $\mu_{\text{B}} (3m) g$ なので、$\text{B}$の加速度の大きさは $a_{\text{B}} = \dfrac{\mu_{\text{B}}(3m)g}{3m} = \mu_{\text{B}} g$ です。
もし「$\text{A}$が衝突直後に左へ $L$、折り返して右へ $L$ の合計 $2L$ 滑って止まった」なら $\mu_{\text{B}} g L = \mu' g (2L) \iff \mu_{\text{B}} = 2\mu'$(選択肢⑮)となります。
一方で、もし「衝突直前の$\text{A}$の速さ $v_1$」と「衝突直後の$\text{B}$の速さ $v_{\text{B}}' = \dfrac{1}{2}v_1$」を比べた場合や、エネルギーの式を直接代入して確認してみましょう:
【検算で確認!】
[ 22 ] で求めた $\dfrac{k}{m}L^2 = 18\mu' gL$ を、衝突直前の速さの2乗 $v_1^2 = \dfrac{k}{m}L^2 - 2\mu' gL$ に代入すると、 $$v_1^2 = 18\mu' gL - 2\mu' gL = 16\mu' gL \quad \Longleftrightarrow \quad v_1 = 4\sqrt{\mu' gL}$$ すると、衝突直後の$\text{B}$の速さ $v_{\text{B}}'$ は、 $$v_{\text{B}}' = \frac{1}{2}v_1 = 2\sqrt{\mu' gL} \quad \Longleftrightarrow \quad (v_{\text{B}}')^2 = 4\mu' gL$$ $\text{B}$はこの初速度 $v_{\text{B}}'$ から、距離 $L$ だけ進んで静止したので、$\text{B}$(質量 $3m$)についての仕事と運動エネルギーの関係は、 $$0 - \frac{1}{2}(3m)(v_{\text{B}}')^2 = -\mu_{\text{B}}(3m)g \cdot L \quad \Longleftrightarrow \quad (v_{\text{B}}')^2 = 2\mu_{\text{B}} gL$$ 両者を比較すると、 $$2\mu_{\text{B}} gL = 4\mu' gL \quad \Longleftrightarrow \quad \mu_{\text{B}} = 2\mu'$$
(※なお、もし問題文の「最初の位置から距離 $L$」を「点$\text{p}$から距離 $L$」ではなく文字通り$\text{B}$の初期位置から距離 $L$ と読むと $\mu_{\text{B}} = 2\mu'$(⑮ $2$ 倍)となり、もし$\text{B}$の質量 $3m$ のうち摩擦力に $m$ を使った場合や速度比 $\left(\dfrac{1}{2}\right)^2 = \dfrac{1}{4}$ と混同するひっかけ選択肢として⑤ $\dfrac{1}{4}$ があります。正しくは上記の検算通り ⑮($2$ 倍) です!)
大問 III :コンデンサーを含む直流回路と立方体抵抗
目標解答時間:17分 / 配点目安:約30%
最後の大問IIIは、前半(問1・問2)が「スイッチを入れた直後と十分時間が経過した後のコンデンサー回路」、後半(問3・問4)が医学部入試で大人気の「立方体抵抗の合成抵抗(対称性の利用)」だよ!
一番気をつけたいのは問1の「スイッチを閉じた直後」!空っぽのコンデンサーは『導線(電圧 $0\text{ V}$)と同じ』になるから、コンデンサーと並列につながっている抵抗 $\text{R}_3$ には電流が一切流れない(ショートされる!)んだよ!ここに気づけば問1〜問4まで面白いように満点が取れるよ!
問1・問2:スイッチを閉じた直後と十分時間が経過した後の回路(解答番号 24〜27)
図7のように、抵抗値がそれぞれ $R\text{ [\Omega]}$、$3R\text{ [\Omega]}$、$R\text{ [\Omega]}$ の電気抵抗 $\text{R}_1$、$\text{R}_2$、$\text{R}_3$、電気容量が $C\text{ [F]}$、$3C\text{ [F]}$ のコンデンサー $\text{C}_1$、$\text{C}_2$、端子$\text{p}$、$\text{q}$、内部抵抗の無視できる起電力が $V\text{ [V]}$ の直流電源$\text{E}$、およびスイッチ $\text{S}_1$、$\text{S}_2$ からなる回路がある。はじめ $\text{S}_1$、$\text{S}_2$ は開いており、端子$\text{p}$、$\text{q}$には何も接続されておらず、$\text{C}_1$、$\text{C}_2$ に電荷はたくわえられていないものとする。
問1: $\text{S}_1$ を閉じてから $\text{S}_2$ を閉じた。$\text{S}_2$ を閉じた直後に $\text{R}_2$ を流れる電流の大きさは 24 $\times \dfrac{V}{R}\text{ [A]}$ であり、$\text{S}_2$ を閉じた直後の $\text{R}_2$ の消費電力は 25 $\times \dfrac{V^2}{R}\text{ [W]}$ である。
問2: 問1で $\text{S}_2$ を閉じてからじゅうぶん時間が経過した後、$\text{R}_3$ の両端に加わる電圧は 26 $\times V\text{ [V]}$ であり、$\text{C}_2$ にたくわえられている電荷の電気量は 27 $\times CV\text{ [C]}$ である。
【図解】問1(閉じた直後:コンデンサーは導線)と 問2(十分経過後:コンデンサーは断線)の比較
■ 問1(解答番号 24・25):$\text{S}_2$ を閉じた直後の電流と消費電力
はじめコンデンサー $\text{C}_1, \text{C}_2$ の電荷は $0$ なので、$\text{S}_2$ を閉じた直後は極板間の電位差が $0\text{ V}$(単なる導線と同じ状態)になります。
したがって、$\text{R}_3$ の両端の電位差も $0\text{ V}$ となり、電源の電圧 $V$ はすべて並列部分($\text{R}_1$ と $\text{R}_2$)に直接かかります!
よって、抵抗値 $3R$ の $\text{R}_2$ を流れる電流 $I_2$ と消費電力 $P_2$ は、
$$I_2 = \frac{V}{3R} = \mathbf{\frac{1}{3}} \times \frac{V}{R}\text{ [A]} \quad \cdots \text{【24:}\mathbf{\text{c}}\text{】}$$
$$P_2 = I_2 V = \frac{V^2}{3R} = \mathbf{\frac{1}{3}} \times \frac{V^2}{R}\text{ [W]} \quad \cdots \text{【25:}\mathbf{\text{c}}\text{】}$$
■ 問2(解答番号 26・27):十分時間が経過した後の電圧と電気量
十分時間が経過すると、コンデンサー側には電流が流れなくなります。
まず、$\text{R}_1(R)$ と $\text{R}_2(3R)$ の並列合成抵抗 $R_{12}$ は、
$$R_{12} = \frac{R \times 3R}{R + 3R} = \frac{3}{4}R$$
これと $\text{R}_3(R)$ が直列につながって電源 $V$ を分圧するので、$\text{R}_3$ の両端に加わる電圧 $V_3$ は、抵抗値の比 $\dfrac{3}{4}R : R = 3 : 4$ より、
$$V_3 = \frac{4}{3 + 4}V = \mathbf{\frac{4}{7}}V\text{ [V]} \quad \cdots \text{【26:}\mathbf{\text{g}}\text{】}$$
この電圧 $V_3 = \dfrac{4}{7}V$ が、直列につながった $\text{C}_1(C)$ と $\text{C}_2(3C)$ の全体にかかります。
$\text{C}_1$ と $\text{C}_2$ の直列合成容量 $C_{12}$ は、
$$C_{12} = \frac{C \times 3C}{C + 3C} = \frac{3}{4}C$$
直列接続では各コンデンサーにたくわえられる電気量は全体の電気量と等しいので、$\text{C}_2$ の電気量 $Q_2$ は、
$$Q_2 = C_{12} V_3 = \left(\frac{3}{4}C\right) \times \left(\frac{4}{7}V\right) = \mathbf{\frac{3}{7}}CV\text{ [C]} \quad \cdots \text{【27:}\mathbf{\text{d}}\text{】}$$
問3・問4:立方体抵抗の接続と回路全体の電気量(解答番号 28〜30)
次に、$\text{S}_1$、$\text{S}_2$ を開き、$\text{C}_1$、$\text{C}_2$ にたくわえられた電荷をすべて放電させた。図8のように、抵抗値がすべて $r\text{ [\Omega]}$ である12本の電気抵抗を立方体の各辺となるように接続した立体回路をつくり、その頂点$\text{A}$、$\text{G}$をそれぞれ図7の端子$\text{p}$、$\text{q}$に接続した。
問3: $\text{S}_1$ のみを閉じたとき、頂点$\text{A}$から立体回路に流れ込む電流を $I\text{ [A]}$ とすると、頂点$\text{A}$、$\text{G}$間の電位差は 28 $\times rI\text{ [V]}$ と表される。これより、$\text{R}_3$ の両端に加わる電圧が問2のときと等しくなるのは、$r =$ 29 $\times R\text{ [\Omega]}$ のときである。
問4: $r$ の値が問3で求めた値であるとき、$\text{S}_1$ に加えて $\text{S}_2$ も閉じてからじゅうぶん時間が経過した後に $\text{C}_1$ にたくわえられる電荷の電気量は 30 $\times CV\text{ [C]}$ である。
【図解】立方体抵抗(対角頂点 A → G)の対称性による電流分配($I/3 \to I/6 \to I/3$)
■ 問3(解答番号 28・29):立方体抵抗の合成抵抗と $r$ の決定
対称性より、頂点$\text{A}$から流入した電流 $I$ は最初の3本の辺に $\dfrac{I}{3}$ ずつ均等に分かれ、さらに次の6本の辺に $\dfrac{I}{6}$ ずつ分かれ、最後の3本の辺で $\dfrac{I}{3}$ ずつに合流して頂点$\text{G}$へ流出します。
よって、$\text{A} \to \text{G}$ に至る最短経路(3辺)に沿った電位降下を足し合わせると、$\text{A}$・$\text{G}$間の電位差 $V_{\text{AG}}$ は、
$$V_{\text{AG}} = r \cdot \frac{I}{3} + r \cdot \frac{I}{6} + r \cdot \frac{I}{3} = \mathbf{\frac{5}{6}}rI\text{ [V]} \quad \cdots \text{【28:}\mathbf{\text{i}}\text{】}$$
すなわち、立体回路全体の合成抵抗は $R_{\text{AG}} = \dfrac{5}{6}r$ です。
端子$\text{p, q}$は抵抗 $\text{R}_2$ と並列に接続されているため、「$\text{S}_1$ のみを閉じたとき($\text{R}_1$ は断線状態)」に $\text{R}_3$ の電圧が問2のときと等しくなるには、「$\text{R}_2(3R)$ と立体回路 $R_{\text{AG}}\left(\dfrac{5}{6}r\right)$ の並列合成抵抗」が、問2における「$\text{R}_1(R)$ と $\text{R}_2(3R)$ の並列合成抵抗」と等しくなればよいと分かります。
ともに $\text{R}_2(3R)$ との並列なので、単純に
$$R_{\text{AG}} = R \quad \Longleftrightarrow \quad \frac{5}{6}r = R \quad \therefore r = \mathbf{\frac{6}{5}}R\text{ [\Omega]} \quad \cdots \text{【29:}\mathbf{\text{j}}\text{】}$$
■ 問4(解答番号 30):$\text{S}_1$ と $\text{S}_2$ を両方閉じて十分経過した後の電気量
$r = \dfrac{6}{5}R$ のとき立体回路の合成抵抗は $R_{\text{AG}} = R$ なので、$\text{S}_1$ と $\text{S}_2$ を両方閉じると、上側の抵抗部分は「$\text{R}_1(R)$、$\text{R}_2(3R)$、立体回路 $(R)$ の3つの並列接続」になります。
まず、$\text{R}_1(R)$ と立体回路 $(R)$ の2つの並列合成抵抗が $\dfrac{R}{2}$ であり、これと $\text{R}_2(3R)$ を並列合成した抵抗 $R_{12\text{AG}}$ は、
$$R_{12\text{AG}} = \frac{\frac{1}{2}R \times 3R}{\frac{1}{2}R + 3R} = \frac{3}{7}R$$
これと $\text{R}_3(R)$ が直列につながるので、十分経過後に $\text{R}_3$(およびコンデンサー全体)にかかる電圧 $V_3'$ は、抵抗値の比 $\dfrac{3}{7}R : R = 3 : 7$ より、
$$V_3' = \frac{7}{3 + 7}V = \frac{7}{10}V$$
よって、直列合成容量 $C_{12} = \dfrac{3}{4}C$ を用いて、$\text{C}_1$ にたくわえられる電気量 $Q_1'$ は、
$$Q_1' = C_{12} V_3' = \left(\frac{3}{4}C\right) \times \left(\frac{7}{10}V\right) = \mathbf{\frac{21}{40}}CV\text{ [C]} \quad \cdots \text{【30:}\mathbf{\text{e}}\text{】}$$
大問 III 正解一覧チェック
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