高校留年・cat/dogからの逆転合格!聖マリアンナ医大・小山哲平医師が語る「プライドを捨てて基礎を徹底する勇気」
プロローグ:高校留年・ニート状態から医学部学年トップへ
8月16日、TMPS医学館にて「2026現役医師セミナー第2回」が開催されました。登壇されたのは、かつてTMPS医学館で学び、多浪の末に聖マリアンナ医科大学へ進学、入学後は学年トップの成績を収め、現在は聖マリアンナ医科大学病院・腎臓内科の第一線で活躍されている小山 哲平 医師です。
司会進行を務める長澤先生(TMPS代表)との掛け合いの中で語られたのは、綺麗事ではない「挫折と再生の生々しいリアル」。高校留年、英語は中学の『cat / dog』からやり直したという衝撃の出発点から、いかにして医師への切符を掴み取ったのか、その熱い対話録を公開します。
📢 医師講演会②・生々しいダイジェスト対談録
【セッション1:腎臓内科のリアルと患者さんの『看取り』】
長澤先生:小山君は現在、循環器から腎臓内科を中心に診ているんだよね。内科の中でも腎臓って非常に推測や頭を使う分野だけど、医師をやっていて一番嬉しかった瞬間は?
小山医師:一番はやっぱり、患者さんやご家族から心から感謝される瞬間です。腎臓内科は一度悪くなると一生涯付き合い続ける患者さんが多く、主治医として本当に長い時間を共に過ごします。先日、僕が医師になった初期からずっと担当していた患者さんが亡くなられたのですが、看取りをさせていただき、ご自宅へ最後のお別れに伺った際、ご家族から『先生が主治医で本当に良かった』と温かい言葉をいただきました。医師をやっていて本当によかったと涙が出る思いでした。
長澤先生:素晴らしいね。人の命に寄り添い、家族から心から感謝される。こんなにやりがいのある職業は滅多にないよ。
【セッション2:高校留年・cat/dogからの大逆転】
会場(保護者・生徒質問):浪人生活を何年重ねて、どうやってモチベーションを保ったのでしょうか?
小山医師:実は僕は高校1年で留年していて、高校卒業後も最初は医師を目指さずニートのような期間がありました。本格的に長澤先生のもとで勉強を始めたのはその後で、通算で4〜5年の浪人期間があります。最初は化学の周期表も知らず、英語も中学1年生の『cat』や『dog』の単語からやり直しました。皆さんより100億倍できない状態からのスタートでした。
長澤先生:そう、最初は授業もサボりがちでね(笑)。でも彼は絶対に嘘をつかない素直さがあった。親御さんは『もう何年もやったから諦めなさい』と言いがちだけど、多浪だからって記憶力が落ちることなんて絶対にない。つまらないプライドを捨てて、自分のダメなところを全部さらけ出せる人間が最後に勝つんだよ。
【セッション3:合格を引き寄せる勉強法と『基礎の徹底』】
会場(生徒質問):合格した年に、受験に対する見方はどう変わりましたか?特に数学や英語の勉強法について知りたいです。
小山医師:合格した年は、『どこか受かればいい』ではなく『絶対に人より点を取ってやる』という覚悟で挑みました。そして何より、勉強ができればできるようになるほど、基礎の大事さを痛感して徹底したことです。数学は苦手だったので難しい応用問題には一切手を出さず、誰もが解ける基本問題を1問も落とさない徹底的な暗記と反復に絞りました。
長澤先生:本当にその通り!大学入試で落ちる原因は、難問が解けないからじゃない。初級・中級の基本問題をポロポロ落とすからなんだ。1科目たった5点、4科目で20点の差で合否が決まる。理屈をこねる前に、まず基本を徹底的に身体に叩き込むことだね。
【セッション4:医師のコミュニケーションと『白衣を着ない理由』】
会場(生徒質問):医師として患者さんと接する際、コミュニケーションで大切にしていることは何ですか?
小山医師:相手を思いやり、押し付けないことです。実は僕、普段は絶対に白衣を着ないと決めているんです。白衣を着ると患者さんが身構えてしまうので、常にスクラブ(医療用手術着)で過ごしています。以前、病院を歩いていたら知らないおばあちゃんから『お兄ちゃん、ペットボトルのフタ開けてくれない?』と声をかけられました(笑)。医者オーラや壁を作らず、誰からも気軽に声をかけてもらえる存在でいたいと思っています。